副鼻腔炎や鼻中隔湾曲症という鼻詰まりの症状があります。これを直す手術をしたら睡眠の質があがり、毎日30分〜1時間ぐらい人生の時間が増えました。
手術後の数日間は耐える必要があるのですが「精神と時の部屋に数日こもると、その後の人生の時間が毎日1時間増える」みたいな体験を得たので、良い投資だなと思うし、健康にも良いので、手術の体験をご紹介します。
ググると色んな人が手術をしてるるらしい
調べてみると色んな人がやってるんですね。
有吉さんも
格ゲー五神のハイタニさんも同じ時期に同じ手術を経験したようです。
自分の場合
自分は、普段から片方の鼻が詰まっているような症状でした。息を吸っても片方からは息がとてもしづらい、鼻水も酷い、という慢性的な症状です。
鼻詰まりは毎日起きていたので、苦しいなと思うことはありましたが、そういうもんなのかと思ってて30数年感過ごしてきたのですが、家族が「寝るときの鼻をすする音が異常で心配になる」と言ってきたので、病院の診察を受けることにしました。
調べたらとんでもない腫れ方をしていた
鼻の左右には空洞があり、空洞があるのが正常な状態です。画像の左側に空洞がありますが、左側は正常。右側で点線で囲っている箇所は空洞がなく炎症を起こしていて、めちゃくちゃ腫れている事がわかります。
まずは歯の治療から
先生「君は鼻の前にまず、歯が悪いですね」
わい「…歯、歯い?」
どうやら、奥歯が鼻の空洞まで進出し、空洞部分を下から突き破ってしまっているせいで、膿が溜まっている可能性があるらしいです。鼻の前に奥歯を治療するところからスタートでした。
大学病院で歯の治療
普通の歯医者ではリスクがあるため大学病院を紹介してもらいました。
先生「これはー、砕くしかないですねー」
わい「…歯、歯い?」
奥歯が突き破っているのは間違いないようで、奥歯を抜く(場合によっては砕く)必要があるらしいです。抜いても噛み合わせは問題ないらしく、症状が改善する方向には進む可能性が高いと勧められたので、抜くことを決心しました。奥歯がなくなるのは残念ですが...
鼻詰まりの解消をしたいだけなのに奥歯を砕くだなんて道のりは長そう...
その後、鼻の手術を受けることを決心
奥歯を抜き、歯の治療も完了した結果、炎症は治まり、鼻詰まりは体感として少し改善した...のですが、一度受診して気になったせいか、どうもまだ鼻詰まりが引っかかるので、再度鼻の病院で診察を受けました。説明を聞く限り、歯が突き破ってなくても元々鼻詰まりが起きやすい構造だったようです。
上記のレントゲン図では以下の症状が見て取れました。
- 鼻の骨が左右に曲がっていて、空気の通り道を圧迫している(鼻中隔湾曲症)
- 鼻の粘膜が腫れていて、空気の通り道を圧迫している (肥厚性鼻炎)
鼻の骨が曲がる鼻中隔湾曲症というのは有名らしく、冒頭で紹介した有吉さんやハイタニさんもこの症状だったようです。
手術によって、症状は改善する可能性があると先生に言われたのと、受けたことがある人の口コミを見ると、世界が変わる とか 集中力があがるとか、どうみても強化系能力を身に着けてる感じがするので、やってみることを決心しました。
全身麻酔を選べるらしく、手術中は意識がないというのもポイントでした。
料金
高度医療費制度が利用できました。マイナンバーカードで診察を受ければ自動的に料金が適用されたので申請も一切不要でした。
手術の内容
上記が自分の症状一覧です。
手術の内容としては以下のような説明を受けました。
・鼻中隔湾曲症: 骨を削ってまっすぐにする
・右側中鼻甲介蜂巣: 肉を切って余計な空洞をなくす
・肥厚性鼻炎: 余計な肉を削る
…ゴクリ…相当大変そう...
日帰り vs 入院 を選べた
自分が受けた病院は日帰りと入院を選べました。いつものマットレスで寝たかったので日帰りを選んだのですが、実際手術を受けた後は、2〜3日はご飯を買いに行くのもしんどく、家族のサポートがマストだったので、1人暮らしであれば入院を選ぶのがオススメです。
手術前の補足
術後の過ごし方の説明を念入りに受けました。
手術後の制約は以下のとおり。
- 数日間は鼻に詰め物が入っていて、口呼吸になってしまう
- 2週間は、車の運転、運動、入浴、お酒など禁止になる
- 鼻うがいを毎日数回すること。2〜3ヶ月は鼻うがいをし続けないといけない。
手術当日
当日は病院に着くまでは何とも思ってなかったのですが、ベッドに案内された後からめっちゃ緊張しました。でも全身麻酔はすごいです。
「はい息を吸って〜。1、2、…」
次の瞬間、「う、うーん...」みたいな感じで目が冷め、気づけば手術が終わっていました。
手術後
起きた瞬間から、めっちゃくちゃしんどかったです。
最初の2〜3日間は地獄のようでした。
以下の感情を2〜3日間ずっとぐるぐるしている感じです
・鼻が痛い...
・息が苦しい...(口呼吸になるので)
・口内と喉が荒れて痛い...(口呼吸で寝て荒れる)
・口内と喉の荒れによって余計に呼吸がつらい(これが一番つらかったかも)
痛み止めはもらうのですが、規定量だともの足りない。口内と喉が荒れたまま口呼吸をしないといけないのが本当に辛かったです。苦しくなってくると何度も「苦しい。何でおれこんな手術したんだっけ?まじでやらなきゃよかった」という感情になりました。
翌日(1日目)
翌日は微熱が出ました。
息をするだけでしんどいので、マンガやNetflixすら見る気になれません。翌日に一部の鼻の詰め物は取りましたが、あまりしんどさは変わらず。
味覚はしばらくありませんが、他のしんどさの方が大きいので特に気になりません。
ずっと寝てるだけ。痛み止め飲める時間が嬉しい。早く終われーって感じ。
2〜3日目
2日目も3日目も痛みは継続。寝てないと痛いという感じ。夜はあまり寝れず、2時間に1回起きては喉を潤すためにうがいをする、みたいな生活でした。
4日目
鼻の奥の詰め物をガッツリ取ることに。
鼻が少し通るようになり、まだ鼻の入り口に詰め物をしていないといけないんですが、少し緩めた結果、鼻呼吸ができるようになり、2〜3日目の睡眠不足もあいまって、その日は爆睡しました。
引用元: スラムダンク
このあたりから、やっとまともにマンガやNetflixを見れる状態に。
5〜7日目
リモートワークができるようになりました。眠くなる薬を飲むのと、夕方ぐらいにはしんどいなーって気分になってくるので、4〜5時間働いて切り上げる感じ。味覚はまだ5%ぐらいしかないですが、1日おきに回復傾向に。
8日目
鼻中隔湾曲症の手術後、骨を固定するためにシリコンプレートがずっと鼻の中に埋め込まれているので、これを取ることに。鼻の奥の詰め物はほとんどなくなりました。
10日目以降
かなり体調がよくなりました。外出さえしなければ、全然体調は気にならない感じ。味覚も半分以上は戻ってきた感じ。
14日目以降
お酒、入力、運動、運転が解禁に。
19日目
院長と面談。体調はかなり元通りという感覚に。
毎食の薬と鼻うがいだけは2〜3ヶ月継続する必要があります。
手術後の体調、鼻の状態
鼻詰まりは明確になくなりました。
その結果、睡眠の質がめちゃくちゃあがりました。
普段より睡眠時間が30分〜1時間ぐらい短くても、以前よりも睡眠の質が上がったので、実質「毎日30分〜1時間、人生の時間が増えた」ことになります。今後30年毎日1時間増えると仮定すると456日分になります。あれ、数日耐えるだけで寿命延びた?
人によっては集中力が上がったと断言している人もいます。定量的に比較する材料がないのですが、確かに体感としては疲れにくくなりました。何にせよ、睡眠の質が上がったのは本当に大きいです。
準備しててよかったもの
最初の2〜3日がしんどいピークでした。これを乗り切るために準備しておいて良かったものを並べます。
- 濡れマスク
口呼吸によって喉が荒れるので、マスクは効果がありました。濡れマスクをして寝るとさらにマシでした - ストロー
飲み物を飲むのが最初はしんどいので、ストローがあると楽でした。ストローなんて家のどこかにあるだろうと思っていたら、なくて一瞬絶望...大学時代、コンビニのパックのお茶を買うごとにあんなに溜めていたのに... - のど飴数本
喉が荒れるのでずっと舐めてました - 冷えピタ
熱が出るので。コロナでも貼らなかったのに、複合的なしんどさが辛くて貼りました - ティッシュ
鼻の入り口に常に綿を詰めてるんですが、しばらくすると血がじーんと溜まってくるので、ティッシュをめっちゃ使います。ピーク時は1日で1箱ぐらいなくなったので、数箱ないとしんどいです - 2~3日は絶対安静できる準備
ごはん買いに行くのもしんどかったです - 場合によっては数日間休める準備を
自分は数日後からリモートワークできましたが、リモートだったからというのもあります。眠くなる薬を飲みますし、歩くとフラフラするので体を動かす仕事だとかなりしんどいと思われます - 家族の合意とサポート
感謝の気持ちとともに
準備したが効果あるか不明だったもの
- 酸素缶
口呼吸がつらいときに、酸素マスクがあるとスーッと落ち着くかなと思って1本準備して何回か使ってみたのですが、効果があるかよくわかりませんでした - ワセリン
口呼吸によって口内が荒れまくるので、少しでもマシに...と思ってワセリンを口の中に塗りたくりました。
酸素缶もワセリンも使ったら症状がマシになったような気もしましたが、よく分からなかったので、プラシーボ程度の効果はあったのかもしれません...
不安だったが問題なかったこと
鼻が詰まると、口呼吸が下手なうちは呼吸ができなくて死ぬんじゃないか?という不安もありましたが、口呼吸はゾーンに入ると、全く口内の痛さを気にせずできるようになる瞬間があり、寝れるようになるので、何とか大丈夫でした。
ただ、口呼吸がハマらず、あまり寝れなくて2時間おきに起きる夜もありました。
感想
まーじでやって良かったです。
手術を受けた直後は「苦しすぎて本当にこれで良かったのか?人生の大事な週末や数日間を無駄にしただけでは?」という後悔もあったのですが、回復すると本当にやってよかったと思いました。サポートをしてくれた家族には感謝しかありません。
鼻詰まりを解消するだけで、人生の時間が増える こともあるので、同じ症状がある人は、一度鼻の専門医に行ってみると良いと思います。